沖縄の豆腐はホッカホカで3倍の大きさ

豆腐といえば日本を代表する食べ物だが、沖縄の豆腐「島豆腐」は少し変わっている。まず大きいのだ。普通スーパーなどで売っている豆腐はだいたい1丁280グラムぐらいで、手のひらにのるぐらいのサイズなのだが、沖縄で売っている豆腐は同じ1丁でも900グラムはある。通常のそれより3倍以上も大きいのだ。もちろんただビッグなだけではない。本土の豆腐より水分が少ないから、大豆の香りが匂い立ち味が濃厚で、タンパク質も多く含まれている。また少量の塩分を加えているものの、豆腐の凝固材には一般的に海水から作った天然ニガリを使っているためほどよく塩味が利いている。これを冷水につけず熱いままビニール袋に入れて販売している。また沖縄にはチーズのような食感の豆腐がある。「豆腐焦」と呼ばれるもので、これは泡盛と米麹などを使って豆腐を発酵させ、4ヵ月から1年間熟成させた豆腐で、ねっとりとした舌ざわりで芳醇な味わいが楽しめる。さらに豆腐の材料に大豆ではなくピーナッツを使った「ジーマミ豆腐」もある。醤油を甘辛くしたものをタレとしてかけて食べるが、プルンとした食感とピーナッツの香りでたまらなくおいしい。「ゆし豆腐」はニガリを入れて固まる前のもので、これをダシと一緒に煮込んで刻みネギをのせて食べる。郷土料理で豆腐三昧できるのも沖縄旅行ならではの楽しみといえそうだ。

鷹ノ巣温泉と夕日ヶ浦温泉

荒川峡温泉郷の最も上流に位置するのが鷹ノ巣温泉である。車で来ても、最後には歩くことになる。荒川にかかっているつり橋を渡らないと、鷹ノ巣混泉にはかどり着けないからだ。手前の駐車場に車をおいて、フロントまで200メートル。この長さを楽しく歩けるか否かが、鷹ノ巣温泉を楽しめるかどうかの分かれ道である。都会人の狭量な尺度でいえば、「ほんとに何もない」山の中の宿なのである。楽しめる人にとっては、つり橋も楽しい。荒川の河原を眼下に見ながら、緑濃い向こう側に渡っていく。紅葉も、雪の日の景色も美しい。喜久屋旅館は、4室ある二階建ての別館以外は、全て客室は一戸建ての離れである。そしてその離れ全てに内風呂と専用露天風呂を備えている。宿泊客は、完全に独立した専用露天風呂付きの離れを独占して楽しむことになる。この隔絶は、日頃のストレスを忘れさせてくれて快い。露天風呂は離れによって、山向き、川向き、囲いがされたものと様々。眺め指定で予約するといいと思う。食事がまたいい。岩船港の水揚げを取り入れながら、中心は山野草の料理である「旬菜料理」。山菜と摘み草料理は創業以来のこの宿の売り物である。いい山菜を入手するために、野生のものから種をとって自家栽培もしている。とびっきり健康的な、山の味覚の料理である。煩わしいことは全部、渡ってきたつり橋の向こう。気分よく露天風呂を楽しもう。華やかな高瀬温泉に続く遊歩道もあるが、行かなくていい。ここは夕日ヶ浦温泉と肩を並べる有名な温泉である。温泉好きの人は、鷹ノ巣温泉と夕日ヶ浦温泉、両方を訪れて比べてみてはどうだろうか。